
2025-2026年度会長 クラブ活動方針
60年の歩を想い、次の一歩を踏み出そう
昨年度は当クラブ創立60周年を迎えました。この60年の歴史の中で、ロータリアンの心として「変えてはいけないもの」が有ると思います。一つ目は超我の奉仕と言う社会的・人道的奉仕活動に関する奉仕の理念です。二つ目は寛容の心を基盤とした会員同士の友愛・信頼を大切にする親睦(Fellowship)です。そして三つ目は自分自身の言動を見つめ直す事が出来る四つのテストです。この普遍のロータリークラブの理念を大切にしながら、会員の多様性を尊重し、世代を超えた交流と相互理解を育み、魅力的で持続可能な力強いクラブへとさらなる成長を目指したいと思います。
例年会員増強が大きな課題としてあげられます。なぜ会員増強が必要なのか。確かに会員が減少すれば、活動の担い手や資金が減少し、活動の規模や質に影響が出ます。クラブの存続・発展のためにも必要な事です。新会員を迎えることで、クラブに新しい視点・価値観・スキルが持たされ、クラブの未来を担う人材を育てる事にもなります。
ただ、ロータリーの理念や活動に共感し、主体的に参加してくれる人材を迎え入れることが大切です。会員増強は、クラブの成長戦略であり、ロータリーの理念を未来へ継承する活動です。全会員が当事者意識を持ち、仲間を増やしていくことが、大切に思います。
今年度『60周年記念事業』をやらせて頂きます。記念事業として中村 哲さんの軌跡を描いた映画『荒野に希望の灯をともす』を上映します。中村 哲さんは医師で有りアフガニスタン、パキスタンで長年にわたり医療・灌漑・農業支援で人道的支援活動をされてきました。
残念ながら道半ばで凶弾に倒れましたが、その活動はロータリーの理念に通じるもので有り、私達も学ぶところが多いと思います。
またロータリー財団補助金を使い『いまを大切に生きていく』をテーマに子ども応援プロジェクト事業を行います。絆絵作家の大村 順さんに協力頂き、今一歩踏出せずに悩み立ち止まって居る子ども達に、未来は無限大の可能性が有る事に気付いて貰い、前を向いて進むための後押しになることを願い事業を行います。
2つの大きな事業を中心に、委員会活動を充実させて行きたいと思います。今年度のRI のメッセージは「よいことのために手を取りあおう」です。クラブ「ワンチーム」(ガバナーの言葉)になって会員の皆さんと共に、実り有る一年になることを願い、挨拶と致します。